「長い間待たせてごめんね。晃のこと、いつか先生以上に好きになって、幸せになりたい」
次のキスで私は晃のことが好きになっている自分に気付いた。
かっこいい憧れの人。
遠い存在だった先生をずっと想ってきた。
恋って辛くて、切ないものだと思っていた。でも、誰かに必要とされたり、愛されたりすることってこんなにも満たされるんだね。
自分が笑うことで、誰かが喜んでくれるって嬉しいことなんだね。
私とキスをしながら、目に涙を浮かべる晃を心から大事に思う。
まだまだ先生の存在は大きいけど、もう先生との未来を夢見ることはない。
私の未来。
そこにはあんたしかいないから。
私の隣にいてくれるのは晃。
私がもっと晃を好きになれるように、頑張って。
私と一緒に幸せになろうね。
今まで辛い想いさせた分、晃にも幸せをあげたい。