新しい扉―長い長い片思いの結末―




「もうひとつ言うことがある。お前には最初に言いたいと矢沢が言ってたことなんだけど・・・俺、結婚するんだ」



びっくりしなかったわけじゃないけれど、

予想はしていた。




「先生の口から聞けて嬉しい。幸せになってね」




先生から一番に報告されたのは私。


先生にとって、他の生徒とは少し違う存在。



それだけでいいや。

先生の記憶には絶対残るよね、私。



しつこい生徒としてでもいい。



覚えていてね、先生。