「俺と矢沢が運命だって言うなら、俺とお前だってある意味運命だよ。こんなにたくさんの人がいる中で、たった38人の俺のクラスの生徒になった。これからも、荒木は俺のかわいい教え子だし、高校時代の担任の先生ってことは消えないから」 涙を我慢しながら、強がって言った。 「早く行ってあげな。今、不安をいっぱい抱えてる彼女の元に・・・」 早く安心させてあげて。 矢沢さんを。 同じ人を好きになった者同士だもん。 やっぱり嫌いになんかなりたくない。 幸せになって、先生、矢沢さん。