新しい扉―長い長い片思いの結末―



前向きに考えたい。


晃がもしいなかったら・・・

そう考えると、ちょっとだけ寂しい気がする。



夜中でも気を使わずに電話できる相手。


どんなわがままも文句も言わず聞いてくれる晃。


近すぎて見えなかった晃。




今、私は大好きな先生と一緒にいるのに、晃に会いたいと思った。






「俺は、生徒の中から、好きな相手を見つけたわけじゃない。好きになった相手がたまたま生徒だった」




先生の言葉は心の中に染み込んでくる。



先生の話を聞いていると、先生と矢沢さんの今までの苦しみや辛さを想像してしまう。



応援するしかない。



胸が苦しい。


これ以上、2人を苦しめたくない。