新しい扉―長い長い片思いの結末―





「本当に先生が好きだから」



答えながら涙が出そうになった。


私はちっともいい子じゃなくて短所ばっかりだけど、

先生への想いだけは一途で・・・自分でもびっくりするくらいなんだ。




「だろ?それはその男も同じなんじゃないか?フラれてもフラれてもお前のことを忘れられなくて、本当に荒木のことが好きなのかも知れないぞ」



そんな風に考えたことはなかった。



晃は・・・

辛いの?



いつも笑ってるけど、悲しい時もある?



潤子ちゃんの為なら別に構わないといつも送り迎えをしてくれるけど・・・



それを寂しいと感じたりするのかな。私が先生を好きなくらい、晃も私を好きなの?




「先生・・・ありがとう。そんな風に思ったことなかったけど・・・」