新しい扉―長い長い片思いの結末―




映し出された写真は懐かしく、そして残酷だ。



私が、先生を好きだったあの頃の写真。


キラキラして、目の前にいる先生に話しかけることができた時間。

会いたいと思えば、会えた頃。


寂しくても朝が来れば先生に会えた。




でも・・・今は会えないんだ。




想像しても、想像しても、それは高校時代の先生の姿。

今の、現在の先生を見ることはできない。



私が好きなのは、高校で先生をしているあの頃の先生。



私は過去に恋をし続けているだけ。




スライドを見ているうちに涙が溢れた。





戻りたい。

でも戻れない。


ドキドキした日々。