【短】チョコレート・キス



それから、ユキは大きく変化した。

あまりの美しさに目を奪われるほどだった。


正月太りを気にしていた彼女の体型は、再びすらりとした体型に戻った。

メイクも覚えたらしく、ユキはどんどん綺麗になっていった。


変わらないのは、雪のような白い肌と、長い髪だけ。


部屋の窓から見える、何億光年向こうの一番星。

それよりも、ベランダではしゃぐユキの方がずっと遠くに感じた。