「では、少し魔族の言葉を教えて」 「やらん」 「なぜです?魔王さまがケチだから?」 「違うわっ。魔族の発声は、お前たち人間には少々耳障りだからだ」 「少々なら我慢します。聞かせてください」 「嫌だ。なぜ私の口で、おまえを不快にさせる音を生まねばならん」 魔王さまは、頬を膨らませて顔を横にむけた。 可愛い。 「では、歌は?魔族には人間を魅了する歌があると聞きます」 「歌か、歌なら……」 魔王さまは、口を戻した。 歌いかけて、シルキスを見る。