「ま、いいわ。で、かっこよかった?私を助けるシルキスさん」

「うん。すごかったよ」

「あれは、かっこいいというより馬鹿だろ。真似してはいけない行動の連続だ」

「じゃ、お兄ちゃんは真似しなくていいよ。困ったときは、他に頼りになる人つれてきて」

「妹が、俺の可愛い妹がこんな冷たい目をーーっ」

「あー、私も覚えておきたかったなあ。かっこいいシルキスさん」

「だから、あれはかっこよくな、(ネーイの靴が直撃)」

「覚えていれば、別れた相手のことなんか簡単に忘れられるのにっ」

「リズ姉、前から言おうと思っていたんだが、あいつと別れたなら、お、お、お、俺と」

「キーヤは、子供っぽいから対象外」

「がっ(石化)」

「そうだ、またシルキスさんが来たときにネーイちゃんがあの眼鏡つけてよ」

「絶対にいや。その前にまだあの眼鏡持ってるの?」

「だって、あれだけ強力だと処分するのにも凄い金がいるんだもん。捨てたら犯罪だし」

「おーい、荷詰め終ったよ。飛んでくれー(職員)」

「はーい。お兄ちゃん、まだ固まってるの?いくよ」

「いってらしゃーい。気をつけてね」

「うん、いってくる。お兄ちゃんも挨拶は?」

「いってくる……」

「帰ったら、また話の続きをしようね」


各地で売り出し中の魔族便。

早く、確実、安全にをモットーに今日も営業中。