「ただいま、さすけ」


琉聖が喉を指で撫でると「ごろごろ」とさすけは喉を鳴らした。


リビングへ入ると柚葉はさすけを床に降ろした。


それが気に入らなかったのか柚葉の方を見てにゃあにゃあ鳴いている。


「どうしたの?」


柚葉はしゃがむとさすけの頭を撫でる。


「そっか~おやつが欲しいんだね?」


柚葉の優しい声が聞こえ琉聖は口元に笑みを浮かべた。


まるで子供に対して言うような口調。


そんな柚葉は可愛らしすぎる。