「あいり」 優が私の手を掴む 「何?」 「あるよ 一人ぼっちだって 感じた事 父と母が亡くなってから ずっーと 一人ぼっちだったよ でも逃げてちゃだめなんだよ 向き合わなきゃ 向きあったら 今は母も父も 天国で見守って くれてるんだろうな って思えるように なったよ」 向き合う? 私はふと 机の片隅に しまった 小さなピンクの 封筒を思い出す 利人…… 私はずっと 一人なんかぢゃなかった いつだって 天国から見守って くれてたんだね ありがとう