そんな日々が続き
俺達は卒業式を終えた


上京までは数日を残すだけ
車の免許もすんなり取得し、身の回りの準備は整った。


後戻りなんて出来ないのに
少しだけ後悔してた。


それはやっぱり彼女と一緒にいたいという気持ち。
これ以上は
自分を隠すというよりも、自分に嘘をつけなかった。

素直になれない自分が嫌いだった…





好きなんだ


こんなにも


離れたくない


頭の中でいろんな悪あがきが駆け巡る


結婚


かけおち


上京しない


連れていく


大阪と山口がくっつけば


通う?


どうやって


なんでだ






それぞれのパズルのピースは合わさる事のない絵空事
結論は現実。
どうにもならない。


わかってるけど、認めたくない。


彼女といたいだけなのに…



本能のままにという意味では、原点に返った気がする


秒針が当たり前に時を刻むように
現実も当たり前に流れていった。