『空も…海も綺麗だね…?』




あたしは小さく呟いた。


返事の代わりに首筋にキスが落とされた。



クスクス



『なんだよ?』



『くすぐったいの』




くすぐったいよ…


あなたの言葉も…



自分も…





大斗が好きで溢れた気持ちも…





クスクス




『だから何だって?』


『あたし達、びっしょびしょで砂まみれ』



もうなんだか笑いが止まらないよ





『砂まみれでもイケてるだろ?』


大斗も小さく笑う。




『バカ。―…アタッ!』




後ろから、ちょっと小突かれてしまった。



『何度もここに来たのに、中に入ったの初めてだね?』

『うん』

『誰かさんが放り投げるからフフッ』

『うるせぇっ-…』






ザザーン。






『俺さ…』



『うん』