もう駄目だ。


いい加減、そういうことなんだと思う。



3つ目は…


だから、俺…


『じじぃ…さっきは悪かった…デス…』

『全く…折角夕陽ちゃんが来てるのに頭から酒ブッカケられておめでたいな。ダッサ』


マスターは訳知り顔。


『うるせぇ…』

大斗は小さく言ってそっぽを向く。

『でも、夕陽ちゃんが来てたから…だろ?』


『…』


あーぁ。

しげさんにはお見通しって事か…


『俺…』


じじぃは察しが付いたらしくクックックと笑ってる。


『夕陽に触りたい…』

『セクハラひろくん♪』

『死ねじじぃ』


だけど…もう何とでも言ってくれよ。


おぃ夕陽、これが3つ目。


『…"好き"ってこういうコト…でスカ…?』


『なんだ?その喋り方?しかも今更?だからお前はクソガキなんだ』

『うるせぇ』

『だけど、夕陽ちゃんは今までの女と違うぞ。彼女なりに色んな想いと葛藤している。』

『わかってる』

『お前はわかってないよ』

『何だよ?』

『さぁね?お前が蒔いた種だ、その内わかるよ。精々苦しめばいい』

『はぁっ?』

『店で揉め事した仕返し』


夏が始まるある夜、スイートブルーで捲られた物語の新しい1ページ





『俺…夕陽の事が、好きみたいだ…』




これが3つ目。

どうしたらいいかわからないけれど…

伝えるとか…わからないけれど…


一緒に居たいんだ。

ただそう思う。