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『メリークリスマスイヴゥ~♪』

12月24日、終業式。

補習を無事に掻い潜れた夕陽は元気に登校。


『まだ居るね♪』

教室に来ると窓を開けてベランダの日陰に移した例の雪だるまに挨拶をした。



『おはよう♪ひぃちゃん♪』

『おはよ♪みぃちゃん、あんちゃん』

明日から冬休み。

終業式をするため体育館に向かう。


『恭次くんおはよー♪』

その途中に恭次に会った。


あっ!!


『戸塚君だ、おはよぉ♪』

恭次と居る雅に気付いて夕陽はにっこり挨拶をする。


『あっ片桐さんおはよう!!』

『こないだは何か、どもども』


大斗が素っ気なくしてすみません…

みたいな…?


雅は笑い返し

『今日は神崎と居ないんだ?』

と聞いてくる。


『ンもう!!だから大斗は関係ないし!!あのバカ来てないみたい。多分イヴだし、きっと、どっかの誰かさんとピンクな時間を過ごしてるんじゃないかしら♪』

『ピンクって、ひぃちゃんって時たま発言が過激だよね?』

恭次が笑いかける。


『あたしも、待ち合わせあるから休もうかと思って渋々来たのに神崎は平気で休むのね』

と杏。

『そっかぁ♪けんちゃんとデートでしょ?どこ行くの?』

『うん、健吾が何か考えてるみたい』

『いーなぁ♪』

と南深は続ける。


『何言ってるのよ?南深だってお向かいさんと何するの?』

と杏は恭次を見てにやにや問いかける。

『杏よ…それがさぁ、瑠璃ちゃんとうちのババァが何か盛り上がってて、家でクリスマス会だと。今ごろ家中紙の輪っかとかでギラギラだぜ。。。』

恭次は呆れ顔。


『瑠璃ちゃん?』

と夕陽。

『南深のお母さん。まだひぃちゃんは会ったことないんだっけ?』

『凄い過激なの…』

と南深。

『そっかぁ!会ってみたい♪』


うーん♪

みんな楽しそう…っ??!!

!!


『あ゙ーっ!!』

『どうしたの?片桐さん?』

夕陽は突然叫びを上げた。