…おおっ…これじゃ。


地図の上で世界中を旅していたるい婆の人差し指が、ぴったり止まった。


ここじゃよ。



そう言うと、私の右人差し指をそっと持ち上げながら、その国の上に置いた。



インド…って…?



るい婆は、目を閉じると訥々と語り始めた。