声を掛けた瞬間ゆっくりとドアが開きそこにいたのは海外事業部、そして佳奈の元彼の「国崎」だった。 「どうしたの?こんな時間に・・・私、もう帰るんだけど」 「ああ、今日はずいぶん遅くまで残業してるな」 「月曜日までに出さないといけない書類作ってたのよ。明日休みだし」 ふ~んと言って国崎は佳奈の近くに近づいてきた。 佳奈は、早く帰りたかった