佳奈は何とか定時で帰ってきたものの、思いもよらず夏樹の方が先に到着していたので慌てて部屋に促した。 帽子で顔を隠しているとはいえ、ファンなら誰でも気づくそのスタイルとオーラ。 藤堂夏樹が何の変哲も無い民家にあるマンションに佇んでいる姿は絶対に目立っていたはず。 夏樹は何も言わず、ソファーに座った。