部屋に入った佳奈は言葉が出なかった。 まだ電気のつけていない夏樹の部屋の窓からは東京が一望できるくらいのきらびやかな夜景が広がっていた。 今までこんな綺麗な夜景を見たことがあっただろうか? 「何て素敵なの?私こんな綺麗な夜景を見たの生まれて初めてよ・・・・」 「そう?それはよかった」 「こんなところに住めるなんてやっぱり藤堂さんは芸能人さんなんだね~」 窓の外を見ながら感心するように呟いた。