「しあわせ」って、適当にすぎていくんだ。そう考えると「適当に回る世界」は幸せの具現化なのかも? 試験中に頭の隅っこでそんなことを考えるあたし。自分で自分を笑いつつも、気を引き締めた。 「(最後の最後の、見直しっ)」 最終科目、理科。解答用紙に空白は無い。 生まれてはじめての試験も、 生まれてはじめての恋愛も、 あたしはそのフィールドに立っていた。 で、1ラウンドずつブッ倒してきたんだから。 言ったじゃん あたし、格ゲー得意だよって