合計5日のお付き合い。

史佳も私も、金網に寄り掛かって一息つく。

「ねえ、あずさ…。私さ、久遠くんと付き合ってたじゃん…?」

「うん…。」

「私、幸せだった…。遊びだって、心のどこかでわかってた。
だけど…私は久遠くんが好きだった。ううん…。」

史佳はじっと空を見上げ、強い口調で言う。