「やっと死ねる」 そう呟くと大島は手のひらに心臓を乗せた。千夏の心臓は大島の手のひらで元気にドクドクと脈を打っている。 千夏は倒れ大島を見つめながらまだなにか言おうとしている。千夏は涙を一粒流した。 「……大島…好き…だった…よ」 大島は笑うのを止めて千夏を抱きしめる。心臓は少しずつ動きを止めていく。 最後の心臓の音が聞こえたあと、大島は大粒の涙を流した。 「ごめん。住田…ごめん。ごめん…」 薄暗い学校で誰かのすすり泣く声が聞こえた。