加奈はオレの姉貴。 


っつーか、極度のブラコン。 


ってかなんで今日来てんだよ。 


加奈は週に1、2回飯作りにくる。 


オレはいらないっつってんだけど、 

どーしても作りたいらしい。 




玄関を開けると 


「拓真――!元気にしてた?」


テンション高っ……


「何?今日はマジで飯いらねーから。」


早く麗花を呼びたいんだけど。 



「えーいいじゃん。今日はすぐ帰ってあげるつもりで来たの。
どーせ、明日バレンタインだし彼女泊めて、真っ先にチョコもらうつもりでしょ?」


その言葉に驚いた。 


オレ…麗花のことまだ何も言った覚えないんだけど。 


「なんで知ってんの?
彼女いるって…。」


「だって、私は拓真のおねーちゃんだもーん。」


「答えになってねーし。」