キミと、世界の果てまで。




夏真っ盛りな気候は、あたしや寛司の身体から、容赦なく水分を奪う。


山に囲まれた、田舎なこの町だからこそ、他の場所よりかは少しはマシだと思っているんだけど。




「暑いね寛司」



「そうだなぁ…。未来、そこの自販機で何か買うか?」




寛司は汗を拭いながら、近くに設置されている自動販売機を指差した。


町の中で、数えられる程にしか設置されていない自動販売機は、あたし達にとって、神様のような存在に思えてくる。


あたしは寛司の提案に、笑顔で頷いた。




「やっぱこんな日はコーラだよな。ここで待ってろ、未来。俺が買って来てやるから」



「え、あたしも行くから!」




そう言って、走って自動販売機に向かった寛司を追おうとして、あたし自身も一歩を踏み出そうとした時だった。


―――異変が起きたのは。




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