窓から見える景色は、まさにこの町の魅力が詰まったモノ。
雲ひとつない青空、緑がたくさんの山、自然がいっぱいの土地。
自慢したくなる程に澄んだ空気は、あたしの気持ちをスッキリさせてくれる。
「何ボーッとしてんの?」
「あ、寛司」
目を瞑って、自然の薫りを楽しんでいると、耳元で聞きなれた声が響いてきた。
そっと瞳を移動させると、そこにはあたしの隣で髪の毛を葬っている寛司の姿があった。
窓を鏡代わりにして、ツンツンと髪の毛を立てるように、スタイリングしている。
「何してんの?」
「未来が景色を眺めてる間に、髪を整えようと思ってな」
「帰るだけなのに?」
「俺は有名人だかんな。イケメン過ぎる男子高校生として」
「出た、ナルシスト」
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