そこには、黄金に輝く、剣の姿があった。


こんなに近くで剣を引き抜かれて危なかったと思いつつも、あたしは存在感があるレンの剣に釘付けとなっていた。




「これは俺の相棒のソード」



「ソード…?」




確かソードっていうのは、英語で「剣」という意味を持っていたっけ?




「これで俺は、お前を守る」




レンの凛々しい声に、あたしの心臓はドキン…!と大きく鼓動した。


…今、なんでこんなにもドキドキしたんだろう。


謎が残るあたしの胸が鼓動を止める事はなく、レンの黄金のソードをただ見つめている事しか出来ない。




「ミライ」



「な…何…?」



「あそこが、今回の災いの原因だ」




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