「お前な、未来をもう少し優しく扱えよ」
「レン…!」
寛司の腕から救い出してくれたレンは、あたしの身体を自身の身体の後ろへと隠してくれる。
その気遣いが、今は何よりも嬉しかった。
「レンには関係ねぇよ、俺の気持ちも全部…!」
「カンジは今感情的になり過ぎてる。まずはその頭冷やせよ」
「なんだって?もう一回言ってみろ、レン!」
完璧に頭に血が上った寛司は、レンの制服の襟元を掴み、殴りかかろうとする。
初めて見る“感情剥き出しの寛司”に、あたしは行動を起こせないでいた。
あたしがレンを好きだと自覚してせいで…
あたしが寛司の気持ちを無駄にしたせいで…!
「―――やめて、寛司っ…!」
涙が頬を伝いながらやっと発した言葉と共に、寛司の腕のスピードは一気に遅くなっていった。
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