「レン、行こうか…」
「ああ」
愛海ちゃんに手を振って、あたし達は舞台袖へと移動する。
その間も、さっきの寛司の行動が原因なのか、あたし達の間に会話はなかった。
これじゃ、文化祭が始まるまでの、あたし達の関係に逆戻りだよ。
「あのさ、レン」
「何だよ」
「…すっごい緊張してるんだけどさ?何か緊張ほぐす方法無いのかなー?」
ギクシャクした空気が嫌で、あたしはレンにさり気なく会話を振ってみる。
腕を伸ばしているあたしの横で、レンの金髪が少しだけ動く所が目に入った。
「ミライはカンジの事を想えばいいんだよ」
「え?」
「ミライの告白相手は…カンジなんだろ?」
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