キミと、世界の果てまで。




レンはずっとあたしから視線を動かさない。


その視線は、寛司とのじゃれ合っているシーンを見られた事による、あたしの心をダメージを、徐々に増やしていくようだった。


そっと胸を押さえると、心臓が激しくドクドク…と脈を打っている。


すこし顔をしかめた所で、この空気を壊すアナウンスが入った。




「まもなく後夜祭が始まります。生徒の皆さんは静かに席へ着席して下さい」



「あ、もうこんな時間だ!寛司くん座ろ?」




出演者であるあたしとレンに笑顔でバイバイをしてきた愛海ちゃんは、寛司の腕を引っ張って空いているイスの方へ向かおうとする。


が、寛司はその愛海ちゃんの手を振り切った。




「え…あ、寛司くん?」



「悪ぃな中田。俺ちょっとトイレ行ってくるわ。席取っといてくれる?」



「あ…うん。分かった!」




一瞬寛司の行動にヒヤリとしたけど、本当にトイレに向かうらしく、寛司は足早に体育館を去って行った。




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