嘘だと言って。
「未来?気になる理由教えてやろうか?」
嘘だと言ってよ、寛司。
これから起こる展開を、あたしの勘違いに終わらせてよ。
「それはな…?」
ドクン、ドクン。
寛司がゆっくりとあたしとの距離を縮めてくる。スローモーションのように、ゆっくりと。
「俺は、俺は―――」
あたしの髪の毛を掻き上げると、寛司はしっかりとあたしの目を見て、言った。
「未来がずっと、好きだったから」
―――ああ、予想が当たってしまった。
心がざわめき始める中、淡々とそんな事を思っていた。
あたしと、寛司と、レン。
全ての関係が少しずつ壊れていく、そんな気がした瞬間だった。
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