【続】ミケ犬と柴猫






「や、だから…っ」


うぅ…

改まって聞かれると恥ずかしい…


あたしは視線を泳がして

しばらく言葉を捜す。



それから意を決してシバを見上げて



「手、繋いでよ」



ちょっと拗ねてみた。



するとシバは

一瞬驚いた顔をしたけど

またクスクスと笑いだす。



「ミーケ」



「ん?」



「お手」



…あたし犬じゃないよー!!!


そう思うのに

反射的にシバの差し出した手の上に

自らのを重ねていて。



「やっぱミケは犬だな」



でもそんなあたしに

シバがもっと笑ってくれたから


まぁ、いいかな。





*更新中*

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