「結構その子、俺の知り合いだったりして。どこのなんて店に勤めてるの?」

「新宿のクラブデューク。もしかしたら、今は違うかもしれない」

「あー、行ったことないな」

「キャバクラ行ったことあるの?」

「ああ、前はよく行ってたよ。急に実入りがよくなった時期があってさ、忙しいのに時間作って気晴らしによく通ったよ」

「彼女いなかったの?」

「いたよ」

「彼女は浩哉がキャバクラに行くの嫌がらなかった?」

「そんなキャバクラ通ってるなんて彼女に言うわけないじゃないか。忙しくて滅多にデートもしないのに、キャバクラへ通ってるなんてばれたら大変だよ」