,こだわり

「インペリアルトパーズ」

彼はペンダントを外して私の鼻先に吊るした。

私の目が寄る。

「もっとよく見たい?」

「ううん」

彼はペンダントをズボンのポケットにしまった。

急なことに私は視線のやり場をなくしてしまい、目をパチクリさせた。

彼はふっと笑った。

「どんな所で?」

「どんな所?」

「どこで働いてたの?」