「信頼は自分でするものだから、自分がすればできるし、しなければできない」
「まあね、そりゃそうかもしれないけど。あの先生でちゃんと病気、治せるのかなあと思ってさ」
「私は浅井先生に十年診て貰っているから、彼女があなたより若いということはないと思う。しかし私の病気は治っていないから、あなたの病気も治らない可能性はあると思う。医者でも治せない病気もあるから」
「えっ、十年も掛かってるの?希菜さんの病気って治らない病気なの?」
急に苗字ではなく、名前で呼ばれてびっくりした。
私は浩哉という男の顔を見た。
彼もまた私の言葉に驚いたのだろうか?額に薄っすらと汗を掻き、目を大きく見開いている。
彼にとって十年もの間、医者に掛かっても治らない病気というのは、脅威を感じるものなのだろうか?
「まあね、そりゃそうかもしれないけど。あの先生でちゃんと病気、治せるのかなあと思ってさ」
「私は浅井先生に十年診て貰っているから、彼女があなたより若いということはないと思う。しかし私の病気は治っていないから、あなたの病気も治らない可能性はあると思う。医者でも治せない病気もあるから」
「えっ、十年も掛かってるの?希菜さんの病気って治らない病気なの?」
急に苗字ではなく、名前で呼ばれてびっくりした。
私は浩哉という男の顔を見た。
彼もまた私の言葉に驚いたのだろうか?額に薄っすらと汗を掻き、目を大きく見開いている。
彼にとって十年もの間、医者に掛かっても治らない病気というのは、脅威を感じるものなのだろうか?


