薄暗い廊下を 隆平を抱ええ歩く章大。 額から流れる落ちる血をタオルで押さえる。 地面に血の痕跡を残す。 「どうしたんや!!」 ただ事ではない雰囲気に章大と隆平のもとへ駆け寄る忠義。 「また、あいつらや。」 隆平を忠義へと預ける。 「隆平。大丈夫か?」 苦痛に歪む隆平の顔。 うっすら目をあける。 「大丈夫や。これくらい何でもない。」 「嘘つくなや。」 苦笑いをこぼす隆平。