「さっきからバカバカって、お前が送れって言ったんじゃないかよ」
俺はゆっくりと自転車を降りた。
路上に止めて裕美と向き合う。
「どうして……止めないのよ」
「……どうしてって……」
「男の部屋行くのよ。お母さん居ないかもしれないのよ。襲われちゃうかもしれないのよ。止めてよ!」
興奮したのか、裕美の頬が赤く染まる。
その頬に大粒の涙がこぼれた。
二人の間を突風が吹きぬけた。
彼女の髪がフワッと揺れる。
それでも裕美はまっすぐに俺を見つめた
俺はゆっくりと自転車を降りた。
路上に止めて裕美と向き合う。
「どうして……止めないのよ」
「……どうしてって……」
「男の部屋行くのよ。お母さん居ないかもしれないのよ。襲われちゃうかもしれないのよ。止めてよ!」
興奮したのか、裕美の頬が赤く染まる。
その頬に大粒の涙がこぼれた。
二人の間を突風が吹きぬけた。
彼女の髪がフワッと揺れる。
それでも裕美はまっすぐに俺を見つめた


