地下には佐々木さんが殺された更衣室がある。
ボイラー室とは10メートルほどしか離れていない。
もしや犯人は田中三郎ではないだろうか。いや、まだわからない。まずボイラー室へ向かう。
ボイラー室をいくらノックしても返事がない。鉄の扉に『部外者立ち入り禁止』と書かれている。
仕方ない、鉄の扉を開けた。
開けると、もあっとした空気と油の臭いが鼻についた。
『すみませーん!すみませーん!』
暗い奥から男が現れた。
『なんだ?』
『あぁ、すみません。田中さんですか?私はこうゆうもんです。殺された佐々木さんの件で捜査してます』
無愛想な田中は一瞬黙り、長い間をおいた。そして田中は話した。
『俺が犯人だと思ってるのか?あぁ、ここから更衣室まで近いわな!だけどな、俺には佐々木を殺す動機なんかねーからな!俺は忙しいんだ!おととい来やがれ!』