「サイテー!サイテー!」 

 と朝の教室で怒鳴ってしまう私

「まあまあ」       

「本当にサイテー!」

「落ち着いて落ち着いてアリス!雪也君に好意を持たれるなんて光栄な事なんだよ」

「あんなサイテー男なんて願い下げよ!芸能人が何なの?だったら
 レクイエムサディストのエミュエル様の方が100倍最高よ!」   
 
 私は怒鳴る

「エミュエルってあのボーカルのキモメイクでしょ?」 

「キモくないわよ!キモいのはドラムのマクエルよ!あのカツラは無いわよ!
 前のドラムのマクフィル様の方が100倍良かった」

「こらこらキモい妄想に行かない!」        

「あ~、エミュエル様に手を繋いで貰って街で堂々とキスして好きだよって
 エミュエル様が言ってくれるの」           

「これは重症だわ」

「おい!」         

「きゃっ!」        

 私は後ろから声がして驚く、そこには雪也が居る       

「さっきこれ落としたぞ!」 

 彼は私に落とした写真入れを廊下から私に投げる          

「あ、ありがとう」

 私はキャッチして雪也にお礼を言う  

「レクイエムサディストだよな?それ?好きなのか?」    

「好きよ」        

「俺ボーカルと友達だせ?」 

「マジ!?」        

 私は雪也の言葉に驚き聞き返す 

「マジ!今度会わせてやるよ」

「ありがとう」

「じゃあ」        

 サイテーだと思ったけど良い所もあるじゃんと心の中で言う
 そして昼休み 

「お昼ご飯屋上で食べよう!」

 私は無理やり美羽子を屋上に連れて行く    

「ちょっ!アリス?」