「此処あんたの地元?」

「そうだ!行くぞ!」

 雪也はバイクを走らせる

「事故は勘弁ね」

「分ってる」

「本当に?」

「ああ」

「なら良いや」

「そこのT字を左に曲がったら着く」

「この辺海だよ?」

「ああ、海に行くんだ」

「海?」

「ああ、此処は俺のお気に入りの場所だ」

「そうなんだ」

「そうだ」

「何よ、そんな無愛想に接して」

「普通だ」

「無愛想じゃない」

 私は雪也に突っ込むが雪也に無視された

「さっ!曲がるぞ!落ちるなよ?」

「え?」

 と言うと雪也はブレーキをせずスロットルを全開に捻り曲がる

「きゃ~~~~~!!」

「着いたぞ!」

「ちょっと!カーブくらいブレーキしなさいよ!」

「あれ位なら曲がれる」

「そういう問題じゃあ!!」