「今日は行きたい場所がある」

「はっ?何処に行くの?」

「着けば分る」

「うん」

 私は雪也の後を追いバイクまで行く

「さっ!乗れ!」

 雪也がヘルメットを投げて渡す

「わっと」

 私はヘルメットを落としそうになる

「行くぞ、早く乗れ!!」

「うん

 私はバイクに乗る

「飛ばすぜ!!」

「事故は勘弁ね!!」

 雪也は飛ばす、すると後ろから白バイが止めに入る

「こらそこのバイク止まれ!!」

「ちょっと!止まりなさいよ!」

「うるせぇ!!兄貴の言う事なんて聞けるか!!」

「へっ?」

「こら!!雪也!!いつもいつも俺を困らせるな!!」

 雪也の兄が叫ぶ

「ちょっ!?お兄さん警察官なの?」

「ああ、いつも見逃して貰ってる」

「スピード落とせ雪也!!」

 雪也を説得する兄

「嫌だ!!早く行かないといけないんだ!!」

「俺が怒られるじゃないか!!クソ!!もう知るか!!」

 雪也のお兄さんは何処かに消える

「サンキュ-兄貴」

 一人呟く雪也

「事故るなよ雪也」

 一人呟く兄