「よしじゃあ決定」

 そして2月の私の誕生日の結婚式当日

「何処も変な所無いかな?」

「綺麗よアリス」

「綺麗だなアリス」

 雪也が入って来て言う

「恥ずかしいよ」

「何でだよ」

「雪也君!分かってるな?」

「はい?」

「1発だ」

「はい?」

「娘を持って行くんだ!1発だ!」

「ああ、それですか」

「ああ、すまんな!歯を食いしばってくれ!」

「はい!」

 雪也は歯を食いしばる

「はっ!」

 父が雪也を殴る

「ぐっ!」

 雪也が倒れる

「ほら、立ちなさい」

 父が手を差し伸べる

「ありがとうございます」

 父の手を借りて立つ雪也

「アリスを宜しく頼む」

「はい!!必ず幸せにします!!」

「ふざけるな!」

「は?」

「必ず幸せにしますなんて言うな!絶対や必ずなんて存在しないから
 そんな事は口にしちゃいけないんだ!」

「すみません」

「幸せに出来なくても良い!泣かせる事だけはするな!男としてそれだけは守れ!」

「はい、御父さん!!」