「もしかしてお前と仲良くする振りして動向を探ってるかもよ?」

「大丈夫です!!私達本当に何も疚しい事は無いです」

 女子の中の一人が話す

「本当に?」

 雪也がそれに返す

「はい!私達は間違ってたんです、アリスもこれからは友達って言ってくれたし」

「そうそう!」

 私は相槌を打つ

「ぷっはっはっは」

 突然雪也が笑う

「何がおかしいの!」

「お前らって本当に単純だな」

「ひどい~~~~!」

 私は怒る

「まぁ仲良くしてやってくれよ」

「はい雪也君!」

 女子全員が言う

「あのさぁ~~~~~!前から思ってたけどさ、何でファンはみんな俺に君を付ける
 のかな?君って何か弱弱しくて可愛い子みたいな感じがして嫌なんだよね」

「えっ?じゃあ何て呼べば?」

 女子の中の一人が聞く

「雪也で良いよ、それに同級生なのに敬語も止めて」

「あっ!はい!分かりました」

「だからそれを止めて欲しいんだよな」

 雪也が突っ込む

「折角だから5人でお弁当食べよ」

「良いの?」

 女子全員が私に聞く

「良いに決まってるじゃん♪ねっ雪也?」

「俺は良いよ♪アリスと仲良くしてくれるファンならな」

「じゃあお弁当持って来る」

 女子達はお弁当を取りに行く

「私も取りに行かなくちゃ!!」

「お前のはもうある!」

 雪也が私にお弁当を渡す