「雪也君凄い事言ったね、実名も出してるし」

 美羽子が私に言う

「うん、あれは言い過ぎだよ!ファンの子が可愛そうだよ」

「あんたを守る為にわざときつく言ったのよ」

 母が言う

 ピンポーン、暫くして家のチャイムが鳴る

「は~い」

 母が出る

「あらいらっしゃい、あがって」

「お邪魔します」

「アリス、雪也君よ」

「えっ?」

「大丈夫かアリス!?」

 リビングに雪也が現れて言う

「うん、大丈夫だよ、でもさっきの記者会見やり過ぎだよ」

「良いんだ」

「ファンが減ったらどうするの?」

「お前が傷付くならファンなんて要らない!」

「駄目でしょそんなの!そんなんじゃあ約束果たせないじゃん!」

 私は強く言う

「大丈夫だよ」

「大丈夫じゃない!一年しか待たないからね本当に!!」

 私は大きい声で言う

「分かってる」

「あら?何の約束?」

 母が割り込んでくる

「な、何でもない」

 私は慌てて言う

「じゃあ私は帰るねアリス」

「あっうんありがとう」

 美羽子は帰って行く

「じゃあ後は二人で楽しみなさい」

「お母さん!!」

 私は怒る