サイテー彼氏

 教室に戻ると美羽子が興味津々に話し掛けてくる

「雪也君とどうだった?」  

「サイテー!!本当にムカつく!!またキスされたし!!」

「キス!?あんた今幸せの絶頂じゃない」     

 羨ましそうに話す美羽子

「何が幸せの絶頂よ!ムカつく!!サイテー!あれが彼氏ならサイテー彼氏よ!!」

 私は怒鳴る      

「付き合いなよ」     

「嫌だ!エミュエル様なら付き合うけど」     

「あの人とは接点がないでしょあんた」       

 呆れた感じで喋る美羽子

「兎に角私はあいつは願い下げ!!」        

「なら私が狙おうかしら」 

「無理よ、私を好きで居るかぎり無理よ」      

「やっぱり取られたくないんじゃない♪このこの」        

 美羽子が冷やかす

「ち、違うよ!」

 私は慌てて否定する、話してるうちに
 昼休みが終わり授業が始まる   

「え~、今日はこれを写生してもらう」       

 先生はそう言うとバラの入った花瓶を置く    

「私絵は苦手!」       

 私は落ち込む     

「頑張ろうアリス!」    

 励ましてくれる美羽子の言葉で元気が出てくる  

「描くぞ!」        

 気合いを入れて書き始める、そして授業が終わる