あたしは驚いて固まる美緒に駆け寄った。 「ちょっ…美緒大丈夫?」 「う…うん。ビックリしたけど大丈夫」 あたしはいきなり飛び出して来た車をキッと睨む。 それが合図だったかのように、車から誰かが降りてきた。 「危ないじゃない!それにここは駐車禁止…」 文句を言ってやろうとあたしが声を張り上げたとき、降りてきた人影と目が合う。 車からはあたしは驚きで言葉を失うほど、意外な人が現れた。 「えっ…どうし…」 あたしの言葉を待たないでその人影は静かにあたしに近づいた。 そしてー…。