気がつくと、見知らぬ場所にいた。 暗くて前が見えない。 静かに風の音だけが響いていた。 怖い。 今更ながら自分の浅はかさに嫌気がさした。 でもそんなに落ちては無いはず。 見上げると深くはないが崖らしき場所の下にいた。 あたし、滑って落ちたのか。 でも、これなら何とか登れそう。 あたしはゆっくり立ち上がろうとした。 その時… 「いっ…」 左足首に激痛が走った。 うそ…捻挫?