私は次の日、また植物園に行ったが、どこにも彼の姿はなかった


変わりに1人



先輩が立っているだけだった


「夜星」


「…先輩」



「ここに何をしにきた?」


「………彼を探しにです」


「どうして…あいつなんだ?俺だっておまえに快感を与える事ができる…なのになんであいつなんだ?」



「快感が欲しいんじゃありません…」



「………」


「私は彼でないとダメなんです、先輩や他の男性じゃなく、彼でないと」


「…そうか」


先輩は少し悲しそうな、だけどおだやかな表情で息をついた