記憶にあるはずのない記憶が頭をめぐるようになった。

あの時、俺は女だった。

あの時、俺は全てを見下してた。

あの時、俺は…自殺した。

俺が…小室 誠司が消えていく。
変わりに、与野 藍子が体を支配していく。

そんな恐怖に体を震わせた時、

さらに恐ろしい記憶が脳裏をよぎった。