アスカは、後ろから引きずっていたデカイものを引き上げた。


長いおさげに縛られていた、それ。


まさか…………。


「鮫、倒しちゃった」


凶暴な生き物ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?

な、なんという姿に!!


皮は剥ぎ取られ、大量の鮮血が砂浜に滲んでいた。


子供が見たら泣くぞ……。


「まぁぢ、ビビったしィま、楽勝ケドねッ」

「……あ……はは、凄いなー……」


おれは絶望した。

凶暴な鮫さえも、アスカには適わないのか……。


同時に同情のような感情が込み上げてくる。

鮫に対しての。


可哀想に……。


「ねェユッチ鮫のバーベキューしよ」

「……このタイミングで!?」





水着と人魚と鮫とア……【完】