「その願い叶えてみましょう。」




目を明けると、そこは間違いなくあたしの部屋。


しかし、グリムの姿はある訳がない。



「…何だ…やっぱり夢だったんだ…。」




「まぁ、それなりに楽しい夢だったから良いや~。」

退屈さを忘れ、ウキウキと自分の部屋を出た。





















窓辺には、鮮やかな生花が風を受けて揺れていた。